どんな電気をどうやって供給しているの?(2)

前回は、電力小売完全自由化で電気を色々な事業者が自由に消費者に売れるようになったこと、新しく参入した電力小売事業者は、電気を発電事業者から仕入れ、送配電事業者の維持・管理している送配電網(電柱・電線・変電所等)を使って電気を消費者までお届けしていることをお伝えしました。

今回は、うすきエネルギーが、どこから電気を仕入れてきているのか?についてです。

2020年度の電源構成比率より、どこから電気を仕入れているのかを見てみると、約17%が「臼杵市内の太陽光発電等から調達(FIT電気)」、約74%が「日本卸電力取引所」、そして9%が「その他」となっています。

図.2020年度の電源構成(うすきエネルギー)

それぞれが、どんな電気なのかを見ていきます。

1.臼杵市内の太陽光発電等からの調達(FIT電気)
臼杵市内のFIT制度を活用して売電している発電所と契約を結んで、購入している電気です。
 再生可能エネルギー電気特定卸供給という仕組みを活用して、九州電力送配電の送配電設備を利用して供給を行っています。

図.再生可能エネルギー電気特定卸供給の仕組み

2019年度より、野津太陽光発電所、江無田太陽光発電所の2つの太陽光発電所からの購入をはじめ、2020年度には味噌の製造過程で発生する残渣を原料にメタンガス発電を行う二豊味噌協業組合バイオマス発電所、2021年度には間伐等の森林整備から発生する未利用材のチップを燃料にて発電する臼杵バイオマス発電所の2つの発電所からも購入するようになりました。
2021年度は2020年度と比較して、臼杵市内で発電された電気をより多く使うようになっています。

2.日本卸電力取引所からの購入
弊社の電気の大半を占めているのが、日本卸電力取引所からの購入です。
日本卸電力取引所は、日本唯一の電気の売買をする市場となっています。電気は30分単位の1日48コマに分けて取引され、入札より価格が決まり時間帯によって購入価格が異なります。
電力小売完全自由化の流れの中で、整備された市場になります。
市内の発電所からの電気では足りない時間帯を中心に購入しています。

3.その他
その他は、九州電力さんや九州電力送配電さんからの購入や固定価格買取制度の終了したご家庭の太陽光などの卒FITの購入が含まれています。

このように、九州電力送配電さんの送配電設備を利用して、臼杵市内の電気を含んだ形で電気を供給しています。
今後も、臼杵市内の再生可能エネルギーを様々な形で活用しながら、事業を展開していきます。

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